蜜蜂と遠雷(上)

今日、蜜蜂と遠雷を読み終わりましたー!!めっちゃ面白かったー!!!ピアノのお話で、自分もピアノしてたから共感できることも多かったし、ピアノしてたときそんな風に考えたことなかったなーってことも沢山あった。また、ピアノを極めてたらこんな世界にいけてたんだって、自分が経験出来なかったこともこの本を読むことで体験することができた。そして何より、登場人物のクセが強い笑。章ごとに視点が変わり、登場人物の過去、考え方が、詳しく描写される。クセは強いけど、みんな好きだな〜。ちなみに私の推しは明石君でした。ほとんどの人が経験できないであろう世界を体験できるから、ぜひ読んでみてください!!

 

ネタバレ注意‼️

 

登場人物の紹介と好きな場面を書いていこうと思います!

まず、私の推し、明石!

明石は社会人、結婚もしていて子供もいるパパ。元々ピアノをしてたが、お金がかかったりするからピアニストにはならなかったんだけど、こころのどこかでピアニストを目指してる自分がいて、また高貴でないとピアニストにはなれないのか、普通の人はピアニストになりないのか、そんな怒りを感じて、人生最後のコンクールに出場する。なんかすごく応援したくなって、天才ピアニストでなくても、ピアノが好きで、優しい音色を引き出す明石が推しになったなー。明石は根っから優しい性格で、そのピアノも優しい。そして、コンクールには若手しか出ないから、大人の落ち着き、人生経験を生かしたピアノが持ち味。1次予選を突破した時の明石の安堵した様子には感動したなー。

 

 

カザマ、ジン

彼は、ピアノ界のトップだった亡きホフマンが送り込んだ劇薬。ホフマンの唯一の弟子ということで、審査員から嫉妬されたり、ピアノ界に影響をものすごく与える神童。ジンのピアノはとても自由で、音が遠くまで届き、聞いている人の胸に刺さる。ピアニストにとっては、心の奥底に眠る、ピアノを始めたころの、何にも縛られていない、純粋な心に刺さる。だから、恐怖や憎悪といった感情を抱かせることもある。とにかく、才能の塊で、演奏が音楽とは何かを語りかけている。家が養蜂家で、移動するのでピアノがない。だけど、いや、だからこそ一回で曲を覚え、即興できるようになってしまった強者。審査員に△という評価ではなく〇か×でしか評価させない。賞賛か恐怖か...。このコンクールでどんな結果が出るか、最後まで分からない!!!下を読まないと私にもわからない( ´∀` )

 

亜夜

彼女も才能の塊(笑)。彼女がピアノをひく理由だった母が彼女が小さいとき亡くなった。天才ピアニストとしてコンサートを開催したが、コンサートが始まる前に逃げ出してしまった。それから、ピアノは嫌いではなかったが高校生までコンクールに出たりすることはなかった。しかし、高校生の時、亡き母の友人で音楽大学の学長である浜崎という人物が亜夜のところにきて、もう一度ピアノをしないかということで、ピアノの世界に再び入ることにしたのだ。アヤは何年も実践を離れていたのに、その才能で上手にピアノを弾く。アヤのピアノはその曲を理解し、曲をイメージしながら弾くピアニストだ。。雨の音が曲に聞こえるとか、この曲を聴くと自然の情景が浮かんだり、本当に天才!!実際にこんなピアニストがいるのかなー。いるんだろうな...。天才としか言えない。

 

マサル

彼はピアノ界の王子様。観客を魅了し、常に音楽を理解し、それを完璧に表現する。音楽そのものを追求しようとする姿勢すごいと思った。また、マサルは外国人なんだけど、アヤの幼馴染。幼いころ、マサルが日本に来ていた時に、アヤがマサルをピアノ教室に誘って、そこで出会っていた。マサルは、その時から音楽の才能があった。広く、深い海のような演奏をするのを、もともと兼ね備えていて、伸びしろしかない。そして、このコンクールでアヤと再会した。いやー、運命的や。マサルとアヤは曲に対する感じ方とか、音楽に対する価値観が似ている。2人がいろんな演奏に対して感じたことを話し合っているところが印象的だったな。ほんとに感じ方が似ている。チャンの演奏をジェットコースターみたい、で納得する二人が恐ろしい(笑)次元が違いすぎてすごいを通り越して面白かった。2人はいいパートナーになりそう。二人がどんな演奏をするのか楽しみ。マサルのエピソードで印象的だったのは、2次予選。「春と修羅」っていう曲を弾くとき、その曲のテーマである宇宙をみごと弾いて見せた。複雑なところを、シンプルに。すごいと思った。そして、最終的に自分の目指す音楽をコンクール中に自分のものにしてしまう。すごい...。マサルは弾くたびに発見し、自分なりの音楽を作り上げる、そんな天才でもなく、神童でもなく、もともとマサルが持つ"知っている”を引き出していくピアニストだ。

 

美枝子

審査員である。ジンの演奏に1番に恐怖と憎悪を覚えた人物。なんでこんなに恐怖を抱くのか分析したり、ホフマンの唯一の弟子であることに嫉妬したり、怒ったり、すごく人間味のある人物で、結構好き。ジンを下でもどういう風に審査していくのが楽しみ。

 

ナサ二エル

審査員であり、マサルの師。ホフマンを尊敬するので美枝子のようにジンの存在には戸惑いを覚える。でも、美枝子ほどジンという存在をまだ受け入れられず、ホフマンが弟子を取ったという事実を受け入れられずにいる。

 

ピアニスト、審査員、下でどういうコンクールにするのか楽しみー!!